健康オタクに告ぐ!塩分取りすぎは本当に体に悪いのか?



減塩食の危険性

 

 

減塩食の危険性について武田教授は述べています。ここからは武田教授のブログからの要約です。

 

「ヘルシーな食事や生活」がむしろ自分や家族を病気に追いやることがある。その典型的なものが「減塩食」であり、いくつかの危険性があります。

 

第一に、「塩の摂取量と血圧」が実際に関係しているのは日本人の2割~4割とされている点です。減塩したから血圧が下がるということはおおよそ3人に1人しかありません。つまり日本人の多くの人にとって「減塩食」はヘルシーでもなんでもないということです。それだけなら危険性はないかもしれませんが、「私は減塩しているから血圧は心配ない」と思っていても、関係が無いわけですから、別の原因で高血圧になるという危険性があるのです。

 

本来、食塩は体に相当必要なものです。食塩が不足することでさまざまな病気を引き起こしますし、汗が出なくなくなってしまって熱中症になったりする危険性も生じます。正しい医学、生理学にもとづくと、血圧との関係も説明できます。

 

人間一人ひとりには、その人の状態によって、「その年齢の時の最適血圧」というものがあります。例として、たいへん健康な45歳の男性はいて、寝ている時は血圧130、午前中は140、午後2時頃に測ると150、そして医師のところで午後に測定すると155などとなります。この血圧というのは、その人が正常に体をコントロールできている血圧なので、この血圧数値を異常とは言えません。

 

この人がたまたま別の病気で午後2時頃に医師のところに行って測定したら155だったとすると、医師は単純に少し血圧が高いので、減塩食にしてくださいと言ったりするから問題なのです。